こんにちは。杉本です。
今回は食べすぎてしまう理由についてお話したいと思います。
いろいろな方のお話を伺っていると、ついつい食べ過ぎてしまうことにお悩みの方が多いです。
「食べたくないのに食べたい」という矛盾は、理由が分からなくて苦しいですよね。
どうして、食べても食べても、おなかがすくのでしょうか?
食べすぎてしまう理由はひとつではありません。
1.栄養不足
食べすぎているのに栄養不足、と聞くと不思議ですよね。
あなたは普段、どういうものを食べていますか?
偏った食事をしていると必要な栄養が満たされていないので、体が「まだ(栄養が)足りないよ」とサインを出します。
でも具体的には何が不足しているのか教えてくれないので、私たちは「おなかがすいた」ということしか分かりません。
日々食べるものというのはどうしても偏りやすいので、食べても必要な栄養は足りず、結果的に食べすぎてしまいます。
栄養不足が大きな要因になっている方は、栄養バランスを見直してみると変化が起こりやすいです。
2.精神的な不足感(不安や不満)
不安や不満、何か欠けているから埋め合わせたい、そのような欲求が食欲に置き換えられていることがあります。
食べることは簡単にできて、甘いものやアルコールは依存性が高く、一時的に満たされたような気持ちになるからです。
しかしどこまでいっても本当の気持ちが満たされた訳ではないので、すぐにまた食べてしまいます。
不安や不満がいったいどこから来ているのか。
自分の本当の気持ちに気付いて、少しずつ言動や意識を変えることで、食欲が変化することがあります。
3.生理前のホルモンの影響
生理前は、セロトニン(気持ちの安定に影響する脳内分泌物)の減少により、どうしても不安になりやすいです。
その不安を、先ほど言ったように、食べることで解消しようとします。
ただ普段以上に敏感になっている時期なので、大抵は一時的な不安です。
また、ストレス過多の生活を送っている方は排卵自体が起こらないことがあり、その場合プロゲステロン(妊娠しやすい状態を作る黄体ホルモン)がうまく分泌されません。
プロゲステロンには、その他にも血糖値をコントロールする働きがあり、上手く分泌されないと血糖値が不安定になり食欲が増すと言われています。
糖質を多く取るとプロゲステロンが上手く作られないので、糖質を控えるのが効果的です。
4.自傷行為
自分を許せない、認められない、受け入れられないと、自分を罰したいという気持ちが生まれることがあります。
これは、「罰を受けたのだから自分を許しても良い」という口実を作るためです。
食べ過ぎると体は大きな負担を受けるので、自分が納得できる罰を受けたと感じるまで食べてしまいます。
完璧主義の傾向がある人、自己肯定感が低い人などに多いです。
この場合、食べることをやめようとするのではなく、自分のことを少しずつ理解して認められるようになることが改善の第一歩です。
5.過食の習慣化
様々な原因が重なって、食べ過ぎから抜け出せないと、食べ過ぎている状態が習慣になってしまいます。
特に糖質は依存性が高く、どうしても食べ過ぎてしまいやすいです。
糖尿病、老化しやすい、太りやすいなど、体に与える悪影響も大きいので意識して控えることをオススメします。
また、「ストレスが溜まると食べ過ぎる」と強く思い込むことも、過食の一因になっていることがあります。
たとえ、ストレス過多と過食の因果関係が事実であったとしても、「最終的に食べるか食べないかを自分で選ぶことができる」ということを忘れないことが大事です。
自分の基準で選んで決めたことが、自分(の考え)を大事にした経験になり、自己肯定感を上げることにも繋がります。
栄養不足、精神的な不足、生理前のホルモンの影響、自傷行為、過食の習慣化。
心当たりのあるものはありましたか?
最後に、大事なポイントをもう一度言います。
・どのような理由があっても、食べるか食べないかは、自分で選ぶことができる。
・自分の基準で選んで決めたことが、自分(の考え)を大事にした経験になり、結果的に自己肯定感を上げることに繋がる。
食べ過ぎでお悩みの方は、ぜひ意識して取り入れてみてください☺